私自身はタバコを吸いませんし,過去に一度も吸ったことがなく
買ったことすらない人間ですが,喫煙者にも自由があると考える立場です。
司法上も,刑務所に収監されている受刑者が過去に喫煙の禁止を定めた
規則は憲法の自由権に抵触するという訴えを起こし,最終的に最高裁は
証拠隠滅・火災による逃走などを理由に退けましたが,
同時に喫煙の自由は憲法13条の保障する人権に含まれるとしました。
(最大判S45・9・16)
ただし,いかなる時・ところにおいても保障されるものではないとも
していますので,車内禁煙や,禁煙時間を設定するのは合憲です。
ちなみに,英会話教室の講師の先生に質問したところ,アメリカでは
公共スペースでは屋内は完全禁煙で,喫煙者は屋外で吸うそうです。
さて,近年禁煙を推奨するのみならず,喫煙者は雇用しないなどとする
企業も一部にはあると聞きます。もし事実とすれば,よほどの合理的な
理由がない限り明らかに憲法13条に違反し,民法90条違反で無効です。
喫煙を断れる理由としては,ソムリエ・調香師など嗅覚・味覚などが
極めて重要となる職業が当てはまります。実際,フランスなどでは
ソムリエ・シェフなどは喫煙すると解雇となるそうです。
このような企業はいたずらに禁煙ブームに便乗しているとしか
思えません。
そもそも,仕事さえきちんとしていればタバコは関係ないのです。
歴史的にも最近でも,ヘビースモーカーの有名人は多くいます。
このような企業こそ,自分で考えていない点で厳しく批判されるべきと
私は思います。ブームだから的なノリは危険ですらあります。
確かに,私も酒の席で隣の方がタバコを吸うと不愉快ではありますが,
完全禁止すると向こうが不愉快になるでしょう。
だから,喫煙者も吸わない人もお互いに譲りあいつつ,
吸うときは一言詫びるなど配慮して共存していくべきです。
自分と異なるものへの偏狭ほど恐ろしいものはないのですから。
さて,今日は街でときどき見かける,小さなタバコ屋さんが
なぜ潰れないのかの動画を紹介します。
説明はいたしません。ネタばれになってしまうので。
是非ご覧下さい。目からウロコです。
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