先日,NEDOが表記電動機の開発に成功したと発表がありました。
まだ小型化などに問題が残っているようではありますが,
きっと技術革新によって解決されるものと期待しています。
同期電動機は同期速度(周波数によって定まる)一定で回転し,
後述する誘導電動機と異なり,負荷によって速度が変化しません。
また,始動電流も小さいため,精密な制御が要請される分野や,
近年ではハイブリッド自動車や電気自動車にも用いられます。
本来,同期電動機は直流電源を磁界をつくるために必要とするのですが,
近年,それを強力な永久磁石で置き換えたものが小型のものを中心に
用いられています。
その際に最近尖閣問題でクローズアップされたレアアースが用いられます。
強力な磁界が得られるためです。
今回はそれを使わずに,磁石の空隙とコイルの巻き方を工夫して
従来と同等の磁力を得られるようにしたものです。
外交問題抜きでも,希少資源を使わずに済むのは望ましいことです。
昔は,直流電動機が主流でしたが,インバータの発達で
同期電動機の速度制御が容易になったため,急速に置き換えられていきました。
メンテナンスが容易なことが大きな要因でしょう。
一方で,あまり精密さが求められない分野では,より安価で
メンテナンスも容易で,磁石も必要ない誘導電動機が用いられています。
電車などがよい例ですね。これもインバータ制御されています。
電車なら,自動車等に比べれば遥かに系統が大きいので
始動電流が大きくてもさほど問題にならないのもあるでしょう。
あと,風力発電機は誘導発電機が使われていますね。
電動機は条件さえ変えれば発電機ですからね。
というわけで,今日は電磁気学に革命的な貢献をしたファラデー先生の動画です。
アインシュタインさまも登場します。
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